食事の隣の席、お風呂に入る時、外で手をつなぐ時、絵本を読む時…。
最近よく「ママがいいー!」と言われることはありませんか?
子どもは安心感を求めてママから離れません。逆に言えば、安心させてあげると「ママがいいー!」などと過剰にべったりすることは減っていきます。
私がおすすめする対処法はこちら!
- ママの状況を具体的に話す
- 子どもに共感する
- どうなったらママが子どもの欲求に応えられるのか子どもと話し合う
- 約束したことは必ず行動する
子どもが納得できるように説明すると、「ママがいいー!」と言われた時以外のわがままやいたずらに対しても効果的でした。
では、詳しく解説していきます。
子どもが「ママがいいー!」と言う理由
「ママがいいー!」と言われた時、「パパでも良くない?」「もう一人でできる事なのになー」と思う時があります。
誰がやっても同じなのにどうしてママなの?と私もよく悩んでいました。
どうして子どもは「ママがいいー!」と言うのか、2つの理由が考えられます。
心理学的根拠
私は心理学の授業で成長過程に伴う赤ちゃんの心理状態について聞くことができました。
胎児の頃、お腹の中でママと赤ちゃんはくっついているので、赤ちゃんはママと一心同体だという認識を持っています。そのため、赤ちゃんは急にお腹の外に出たからといって、瞬時にママと別の人間だと認識することはできません。
産後に別の人だと認識するまでママの匂いを求めたり、「ママがいい!」という発言やママに対する甘えを繰り返します。成長していく過程で、自分とママは別の人間なのだと認識していきます。
ママの安心感を手放せない
ママは子どもと一緒にいる時間が長いですし、子どもの欲求を満たしてくれます。
基本的に、パパよりママの方が子どもと過ごす時間は長いです。ママと一緒にいれば、眠れない時も抱っこしてくれ、お腹がすいた時も授乳してくれるので、ママの存在は欲求を満たし、安心感を与えてくれます。
安心するママを手放せない子どもは、「ママがいいー!」と態度で表現します。
子どもに「ママがいいー!」と言われた時のママの気持ち
「ママがいいー!」と言われると、もちろんママを求めてくれて嬉しいです!しかし、忙しい時はパパや他の人でも良いのではないかと思う時があります。
私は子どもが1~2歳頃、「ママがいいー!」とよく言われるようになりました。
食事の隣の席、お風呂に入る時、外で手をつなぐ時、絵本を読む時…。
しかし、家事に追われている時や時間がない時は応えられないこともありました。「ごめんね」と思ったり、時には「もう大きくなったんだから子どもが1人でしてくれても良いんだけどなー」と感じることもありました。
できることならパパにお願いしたいなーと子どもに言ってみましたが、逆にパパにはなるべく行かないと子どもが意地を張るようになったのでこの方法は諦めました。
忙しい時に「ママがいいー!」と言われた場合の対処法
パパや周りの人に頼りたいけどどうしても子どもがママと言う時の対処法です。
次のステップを踏んで、今からママにべったりの回数を減らしていきましょう!
ステップ1:ママの状況を具体的に話す
子どもが会話できる状態になったと感じたら、子どもにママの忙しい状況を具体的に話します。
状況を話した後、1度他の人でも良いか、子どもに質問します。この時、子どもに嫌と言われてもかまいません。子どもが良いよと言ってくれたらラッキーだな程度に言ってみましょう。
ステップ2:子どもに共感する
子どもの「ママがいいー!」という欲求にママが応えられない状況を説明しても、子どもが納得しない場合、子どもに「ママが良いんだね」と共感します。さらに「ママも大好き」と伝えることで、子どもは安心します。
安心したくて「ママがいいー!」と言っていた子どもが、目的だった安心を得られると、落ち着いて話しやすくなります。
ステップ3:どうなったらママが子どもの欲求に応えられるのか子どもと話し合う
ママがどうなったら子どもの欲求に応えられるか子どもと話し合います。
家に帰ったら、ご飯を作ったら…。
私のおすすめする子どもに伝え方は「時計の針がどの数字になったら一緒に〇〇しよう!」です。
どの数字にするか子どもに決めてもらうと、子どもの責任感も増してきちんと守ってくれます。時計を見る習慣にもなりますし、時計の見方を知る勉強にもなります。
さらに、約束をする時に「ママも頑張るから応援してね!」「ママも頑張るから子どもちゃんも一緒に頑張ろうね!」と声を掛けたり、お手伝いをお願いしたりすると、子どもも楽しみながら待ってくれます。
ステップ4:約束したことは必ず行動する
子どもが納得したママとの約束は、ママも必ず守りましょう。
忙しいことを理由にうやむやにしてしまう場合、子どもは安心感を得られません。今後同じことがあると、以前よりさらにママにべったりになります。もし約束を守れないと分かったら、できないことを子どもに話し、新しい提案をしましょう。
子どもと過ごす時間が作れたら我慢してもらった分たくさん甘えさせてあげると子どもの欲求も満たされます。
ハグしたり、子どもと一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
具体例:絵本を読んでほしいと言われた場合
「ママがいいー!」と子どもに言われたときの対処法を具体例にしました。
ぜひ参考にしてみてください。
ママ、絵本読んでー!
【ステップ1】ママは今ご飯を作っているから、絵本を読めないんだよ。パパに読んでもらう?
ママがいいー!
【ステップ2】ママが良いんだね。
【ステップ3】じゃあ時計の長い針が何になったら読む?
長い針が12になったら読む!
【ステップ3】はーい!分かりました。
【ステップ3】ママも頑張るから、お手伝いお願いしてもいい?
はーい!
【ステップ4】(時計の針が12になると…)
お待たせしましたー!読もっか!
わーい!
【ステップ4】(ハグして楽しみながらに読む)
「ママがいいー!」と言われた時以外にも効果的
今では「ママがいいー!」と言う時以外でも、子どもが納得できるように説明すれば、わがままやいたずらをやめることが多くなりました。
納得できるように説明し、しっかり約束したことを行動することで、子どもはママが気にかけてくれていると理解できます。
子どもが「ママがいいー!」と言ったりいたずらやわがままをしなくても安心が得られれば、自然とママにべったりすることもなくなります。
ママは少し寂しく感じるかもしれませんが、成長しているのだと家族で一緒に喜びたいですね。