産後の生活をどのように想像していましたか?
産後からイライラしている自分がいるけど、いつまで続くのだろうか?
イライラから早く解放されたい!と考えたことはありませんか?
私は「出産はみんな乗り越えられたから自分も大丈夫だろう」と安易に考えていました。今思うととても恥ずかしいです…。
現状は想像をはるかに超えていました。自分の自由時間だけでなく、睡眠や食事時間もありません。まさに24時間育児です。
環境の変化に身体も心も慣れないため、疲労が重なりイライラした感情が溜まります。このイライラした感情を抑えきれない時期がガルガル期です。
ママがイライラすると、ママ自身も一緒に生活している人もとても不快に感じますし、何も良いことはありません。そのため、ママの心の安定が必要です。ママの心が安定すれば、何よりママ自身の負担が軽減しますし、赤ちゃんも周りの人も落ち着いて生活しやすくなります。
この記事では、ワンオペ育児のイライラを克服した私が産後の生活の現状とガルガル期の解決策についてご紹介します。
ぜひ最後まで読んでください☆
ガルガル期とは?具体的な症状~POINT3~
ガルガル期は、産後のホルモンバランスの乱れや産後の慣れない生活の疲れ、子どもを育てるプレッシャーなどによる精神不安定な状態です。
具体的な症状は次の3点です。
- 些細なことでイライラする
- 必要以上に攻撃性や警戒心が強くなる
- 感情のコントロールができない
終わらないガルガル期のイライラとうまく付き合う方法~POINT3~
私がガルガル期にプレッシャーを感じることは次の2つでした。
- うまく子育てできるか不安
- 自分の時間がない生活がストレスに感じる
プレッシャーに感じるとイライラすることが多くなりますが、イライラすること自体は悪いことではありません。ガルガル期は、産後直後イライラすることとうまく付き合う方法が大切です。
完璧を目指すことをやめる
産後うまく子育てできているだろうかとプレッシャーを感じている方は、「最初から完璧にできなくて当たり前。」という気持ちが大切です。
私は産婦人科で出産後、赤ちゃんを見ると産まれた嬉しさ反面、責任を持ってこの子を育てなければならないという強い思いがありました。そのため、自分で自分を厳しく制限し、産婦人科で言われたことはきちんと守り、生活リズムも絶対に乱さない、妥協は1つもできないと感じていました。このピリピリした緊張感がイライラする原因となります。
しかし、保健師や家族や友人など先輩ママから完璧を目指さなくて良いと聞いたことで大きく変わりました。
赤ちゃんが泣き止まない時は「そういう時もある」、入浴や食事など予定通りの時間にできない時も「そんな日もある」などと自分で自分に言い聞かせ、落ち着かせること。徐々に慣れてくると、失敗しても気持ちがあまり落ち込まなくなり、完璧を目指していた頃よりポジティブで、1日1日が充実していると感じるようになります。
完璧主義や神経質な方は、育児に対してもその姿勢で取り組むとかなり自分を苦しめます。赤ちゃんが生活に慣れないことと同様にママも同じくらい初心者です。
不安なのは1人だけではありません!赤ちゃんと一緒に乗り越えていきましょう。
赤ちゃんの成長を感じてプレッシャーを軽減する
子育てのプレッシャーは、赤ちゃんと何か乗り越えたり、赤ちゃんの成長を感じたりすることで、少しずつ軽減していきます。
子育てをしていると、「自分の子育て方法は合っているのだろうか」と心配になる方も多いです。特に初めての赤ちゃんの場合、母親もママになって間もないため、子育てに自信がありません。私もその1人で、子育てに全く自信が持てず赤ちゃんとぎこちない生活を送っていました。答えがわからない子育ては常に不安で、何をしても泣き止まない時はイライラする感情が高まります。
しかし、赤ちゃんが上手に授乳できるようになったり、私が赤ちゃんの眠るタイミングが分かってきたりすると、徐々に自分と赤ちゃんの生活しやすいリズムで過ごせるようになりました。
赤ちゃんの身長体重が増進したり、赤ちゃんが喃語で話してくれるなど成長が少しでも見えること、すぐに泣き止んだり寝かしつけが上手くいくなど子育てが上手くいくことは、とても安心でき、子育ての自信に繋がります。自信が持てれば、子育てのプレッシャーは軽減します。
成長を感じることは自分のことでも赤ちゃんのことでも良いですし、些細なことで構いません。子育ての中でたくさんのことに喜ぶことができれば、自然と充実した1日に変わっていきます。
授乳は必ず終わりが来る
産後すぐにやってくる生活の変化は、昼夜問わず3時間おきの授乳。
24時間育児を支えてくれたのは「大丈夫!授乳には必ず終わりが来る!」という言葉です。
3時間おきの授乳時期は、起きている間の自分の自由時間だけでなく、睡眠や入浴、食事など生活するために必要な時間もかなり減ります。
生活の変化に慣れずイライラすることが増える時期です。
私の場合、3時間後の授乳までに、おむつを替えたり搾乳したり寝かしつけたりしていると、まとまって寝られるのは30分程度の場合がほとんどだったので、本当に辛かったです。
私は次のようなことを常に考えていました。
- こんなに大変なのは自分だけではないだろうか
- 入浴・食事するくらいなら寝たい
- やっと赤ちゃんが寝たのに授乳の時間だからと寝ている赤ちゃんを起こすことが辛い
自分の時間が減り、食事も楽しめない私は、心の余裕が全くありませんでした。疲れがピークに達していた時、助けられた言葉があります。
「大丈夫!必ず授乳には終わりがあるから!もう少しだから頑張ろう!」
友だちママからの励ましが本当に嬉しかったです。辛い時はこの言葉を思い出しながら頑張れました。
大丈夫!終わりは来ます!!
授乳が落ち着いてもガルガル期は終わらない理由~POINT3~
夜間の授乳に手がかからなくなると、母親にもゆっくり寝られる時間ができます。
この時点でガルガル期が落ち着く方もいますが、子育ての悩みは常にあるのでガルガル期が終わらない方も多いです。
子どもから目が離せない
子どもが自分で行動し始めてから危ない行動かどうか分かるようになるまで、母親も気が抜けません。気が抜けない日々が続くと、母親の負担は増えるばかりで子どもにもイライラした態度で接することが増えてしまいます。
日中は自分で移動することができるようになった赤ちゃんは、何でも口に入れようとしたり、紙をビリビリ破いたりティッシュを全て出したりして、好奇心旺盛な赤ちゃんは、見ていないと怪我や危険が及ぶことがあります。
赤ちゃんから子どもになり出来ることが多くなっても、駐車場や道路沿いで飛び出さない、順番や信号を守るなど、社会的ルールはまだ理解できません。
1度言っただけでは理解できないので、成長するにつれて何度もルールを説明しなければなりません。何度も子どもに伝える時は、特にイライラします。
家事ができない
子どもから目が離せませんが、家事もしなければなりません。しかし、育児をしているとそれだけで疲れも溜まり、家事ができずイライラすることが多くなります。
いざ家事をしようとすると、子どもはかまってくれほしいと抱っこを求めたり、泣いたり叫んだりします。料理や洗濯、掃除をしたいのに、やりたかったことの50%程しかできなかったと落ち込むこともたくさんあります。
だからといって子どものお昼寝時間に家事をすると、子どもがすぐに起き、日中は本当にママが落ち着く暇がありません。
子育てと家事に追われ忙しい日々が続くと些細なことでイライラしてしまい、ガルガル期の終わるタイミングを逃してしまいます。
育休が終わる
職場復帰のタイミングは、親も子も生活リズムが今までと変わってくるので、慣れるまで余裕がなくイライラすることが多くなります。
ママは、朝の準備や保育園の送迎、帰宅後の入浴、食事、寝かしつけ、保育園の検討、園の準備など、復帰後の生活リズムを想定したりすると、不安は大きくなります。
日中の子育てしていた時間が仕事に変わると、子どもに付きっきりだった時間が減り子育てのプレッシャーが軽減するので、気分は少し楽になります。
しかし、保育園にお迎えから寝かしつけまではとても忙しい時間となります。寝かしつけの時間はおおよそ決まっているので、その時間までに入浴、食事、明日の園の準備を終わらせなければなりません。
職場復帰する際は、仲の良い同僚などに職場の雰囲気や最近変わった点などを聞いておくと、より早く職場になじみやすくなります。
ガルガル期が終わらない解決方法~4選~
ガルガル期は、本当に精神的にも身体的にも余裕がありません。
頼れるものは頼りましょう!
ピルを内服して生理症状軽減
私は低用量ピルを飲み始めることで、ガルガル期を終わらせ、家族にも今まで以上に笑顔で接することが多くなりました。
低用量ピルは避妊や生理不順、PMS(月経前症候群)などの生理時に起こる症状の改善が目的で投薬を開始するもので、女性が抱える多くの悩みを解決することができます。
副作用や禁忌事項もあるようですが、日本で購入する場合、低用量ピルは診察が必須です。
診察に基づいて、医師が投薬して良いか、薬の種類など判断して処方します。
まずは、自分が利用できるのか、利用するか悩んでいる方には、受診をおすすめします。
イライラが生理の周期と関わっている場合はPMSの可能性が高いので、ピルを内服することで改善することがあります。
電化製品を購入
私はロボット掃除機、食洗機、洗濯乾燥機を購入し、家事が本当に楽になりました。
きっかけは夫が「共働きだし少しでもお互いの負担を減らすために電化製品を増やそう!」と言い出したことです。私は電化製品でどこまで楽になるのだろうかと半信半疑のような状態でした。
しかし、購入してみると生活がとても楽になり、家事に追われていた私の気持ちに余裕ができました。実際は手抜きというより共存に近いイメージです。
電化製品をフル稼働させるのはもちろんですが、ロボット掃除機が掃除できない部分は自分で掃除機をかけ、調理器具は自分で洗い、縮むと嫌な衣類は自分で干す。電化製品と家族で補いながら家事をしています。
夫と家事の見直し
家事分担は基本おすすめしません。
完璧を目指さず、時間がある方が家事を行います。
- 料理は基本妻だが、手抜きでも夫が作ってもOK
- 掃除は少しずつ行い、ある程度の水準を保つ
- お風呂は最後に入った人が洗う
- 洗濯は子どもが入浴後行い、子どもの寝かせつけまでに干す
私は当初、家事分担は絶対しないと私だけが家事することになると思っていました。しかし、夫は考え方が違いました。
「料理は基本そっち(私)でしてほしいけど、一人暮らししてたから俺もできないわけじゃない。病気や作りたくない日は手抜きしても俺が作っても問題ないよ。
掃除もそんな完璧にせずにちょっとずつ掃除して、ある程度の水準保てれば良くない?
家事分担すると絶対その人がしなきゃいけないって休みたくても休めない感じになるから、時間が空いている方がすればいいよ。」
分担は必須と思っていた私だったので拍子抜けしました。確かに家事の担当を決めてしまうと、できていない時に相手を責めてしまいますし、息抜きに外出した時も「帰ったらこれをやらなきゃ…。」と気持ちが休まりません。今思うと、家事分担よりこの方法が私たちに合っていました。
どちらも家事をしないで放置することが多くなるのでは!?と当初は不安になりましたが、やはり子どももいますし、ある一定の水準より汚くなったり放置することはありません。
完璧を目指さなくていいという言葉のおかげで、それぞれ自分のタイミングで気楽に家事を行っています!
ママたちとの会話で息抜き
日中家に子どもと2人っきりで、まだ子どもと会話が上手くできない場合(ワンオペ育児)、他者と会話するだけでも気が楽になります。
特に、同じ悩みを抱えているママさんたちと会話ができると、自分だけではないという不安が解消されたり、悩んでいたことを実際どうやっているのか他のママの話を聞いて解決できます。
私はワンオペ育児の時、自治体の子育て支援に助けて頂きました。里帰りから自宅へ戻った際、私は地方自治体の未満児親子のイベントに参加しました。参加することで近所のママさんたちと知り合うことができました!
同じような悩みを持つママさんたちと会話ができ、肩の荷がだいぶ軽くなったことが何より嬉しかったです。自治体のサポート体制を知ったり相談をする、親しい友人や家族に話を聞いてもらうだけでも気分転換になります。
終わらないガルガル期を解決する1番のおすすめ方法はピルを飲むこと
終わらないガルガル期を解決するおすすめの方法はピルを飲むことです。
他の解決方法とは違い自分だけで解決できますし、飲むだけでイライラだけでなく、他の生理症状も改善できます。
ピルを飲み始める前は、飲むことにとても不安がありました。
しかし、イライラする自分を変えたいという気持ちは強く、体調不良になったらすぐに止めれば良いと前向きな気持ちで試しに購入することにしました。
飲み始めると、副作用は一時的な体重増加くらいで、数日後には元の体重に戻りました。その他は特に気になることはありませんでした。
今では飲まないと不安になるほど、ピルで心も身体も安定しています。
ただ、妊娠中や妊娠を希望している方、診察で内服できないと医師が判断した場合は、内服できません。
まずはピルのオンラインサイトにて相談したり、受診することで内服できるか確認してみましょう。
ガルガル期が終わっても、子どもの成長に伴ってこれからも様々なことにイライラします。子育てはまだ始まったばかりです。保育園・幼稚園、子どもの寝かしつけやトイレトレーニングなど、子育ての毎日にはイライラする要素がたくさん隠れています。
イライラしてしまう自分がいますが、もちろん子どもが可愛いかったり、これからも子どもの成長を楽しみにしている自分もいます。だからこそイライラした感情と上手く付き合えると、ママも家族もより充実した日々を過ごせるようになります。
詳細はこちらの記事をご覧ください。